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第135話 次の港で待っていた男

ผู้เขียน: 悠・A・ロッサ
last update วันที่เผยแพร่: 2026-06-15 19:53:59

 夜更け、レオーネと別れて船室へ戻ると、怜生は私に用意されたベッドで眠っていた。

 シッターが声を落として、「よく眠っています」と告げる。

 小さな船の模型をもらったらしく、胸に抱えたまま離さない。

 眠った顔を見て、少しだけほっとする。

 甲板の空気が、まだ身体のどこかに残っている。

 レオーネのコート。

 近すぎる声。

 黒い海。

 そして、背中に生まれた線。

 浮気ではない。

 そんな言葉で自分に言い聞かせる必要がある時点で、もう少し危ういのだと思う。

 でも、怜司を裏切りたいわけではなかった。

 レオーネに恋をしたわけでもない。

 ただ、この船の上でしか掴めないものがあった。

 そのことだけは、嘘にできなかった。

 その夜は、ほとんど眠れなかった。

 怜生の寝息を聞きながら、何度も目を閉じた。

 でも、瞼の裏に浮かぶのは、怜生の顔だけではなかった。

 甲板の黒い海。

 レオーネの青い目。

 遠ざけたはずの距離。

 枕元に置いたスマートフォンは、何度か光った。

 怜司からだと分かっていた。

 指を伸ばしかけて、やめる。

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